ぐりとぐらが雪の上に見つけた大きな足あとは、自分たちの家までつづいていました。しかも、玄関にはまっかなコートが……。ドキドキしながら楽しめるサンタクロースの絵本。
作: 中川 李枝子
絵: 山脇 百合子
出版社: 福音館書店
発行日: 1967年6月1日
森で雪合戦をしていたぐりとぐらは、雪の上にあしあとを見つけました。「誰のあしあとだろう・・・?」
あとをつけて行って着いた所は、なんと自分たちの家でした。
ドアを開けると大きな長靴! 中へ入ってオーバーを掛けようとすると真っ赤なオーバーが掛けてあるし、えりまきを掛けようとすると、ここにももうえりまきが掛けてあります。部屋の隅には大きな袋もおいてあります。ぐりとぐらは「誰がいるのかしら?」と探しますが見当たりません。台所からいい匂いがしてきたのでとんで行ってみると・・・。
白いひげのおじいさんが、焼きたてのクリスマスケーキを持って「クリスマスおめでとう!」って言ってくれました。そしておじいさんは、えりまきをしてオーバーを着て、袋をしょって出て行きました。
その夜、ぐりとぐらの所にはたくさんの友だちがやって来て、ケーキを食べお茶を飲みみんなで楽しい時間を過ごしました。