お母さんにもらった桃色の紙で、るるこはキリンを作りました。世界一きれいで大きいキリンのキリカは、るるこを乗せてクレヨン山へと風のように走ります。
作: 中川 李枝子
絵: 中川 宗弥
出版社: 福音館書店
発行日: 1965年7月
るるこはお母さんから、とても大きいももいろの紙をもらいました。
のりとはさみとクレヨンを持ってきて、その大きなももいろの紙で、世界一きれいなきりんをつくり、キリカと名づけました。
るるこがクレヨンで大きな目と口をかくと、キリカはしゃべりはじめます。
大きすぎてるるこの部屋に入りきらないキリカは首を外に出して眠りますが、夜に雨が降り、びしょぬれでももいろが薄くなってしまいました。
そこでキリカはるるこを乗せて、遠くの山のてっぺんの、クレヨンの木を目指して走り出します。
さあ、冒険の始まりです。