ある日、ぼうやのもとにやってきた ビロードのうさぎ。 たくさんのおもちゃにかこまれて 部屋のすみで小さくなっていたうさぎは 「子どもに愛されたおもちゃは いつかほんものになれる」 ことを知ります。 やがて、ぼうやといっしょにすごすようになった ビロードのうさぎに まほうがおとずれて…。
作: マージェリィ・W・ビアンコ
絵: 酒井 駒子
訳: 酒井 駒子
出版社: ブロンズ新社
発行日: 2007年04月
クリスマスに男の子の家に来たビロードでできたうさぎのぬいぐるみ。男の子は毎晩うさぎと一緒に寝たり、一緒に遊んだり、それはそれは大事にしてくれたのです。ぼろぼろになってもうさぎは幸せでした。それは「男の子のほんもののうさぎ」になったと感じていたから。ところが別れは突然やってきて・・・。うさぎの考える「ほんもの」とは?そしてうさぎの身に起こる奇跡とは?
なんと言っても酒井さんが描くビロードのうさぎの質感がたまらない!つぶらな瞳で今にも動き出しそうなぬいぐるみだからこそお話にリアリティーと深さが出てくるのかもしれません。クリスマスに読みたい絵本!