ぞうのぐるんぱは、行く先々でとてつもなく大きなものばかり作って失敗ばかり。でも、最後につくった幼稚園は大成功。子どもたちが大喜びすることうけあいの絵本。
作: 西内 ミナミ
絵: 堀内 誠一
出版社: 福音館書店
発行日: 1966年12月15日
読んであげるなら・4才から
自分で読むなら・小学低学年から
ぐるんぱはとっても大きなぞうですが、ずっとひとりぼっちで暮らしてきたので、汚くて、くさい臭いもします。ひとりぼっちで寂しくて、大きな涙を流すのでした。
ジャングルの会議で、ぐるんぱを働きに出すことに決まりました。みんなにきれいに洗われて、見違えるほど立派になって出発します。
ぐるんぱはまず、ビスケット屋で働きますが、張り切って大きな大きなビスケットを作ってしまい、追い出されてしまいます。次にお皿を作りましたが、また張り切って大きな大きなお皿を作って追い出され、次のくつ屋でも・・・。行く先々で失敗を繰り返し、大きなビスケットとお皿とくつとピアノを大きなスポーツカーに載せて、しょんぼりがっかり出ていきます。
昔のように涙が出そうになりました。
しばらく行くと子だくさんのお母さんに出会い、子供たちと遊んでくれと頼まれます。ぐるんぱが大きなピアノをひいて歌をうたうと子供たちは大喜び。歌をきいてあちこちから子供たちが集まってきます。
そしてぐるんぱは幼稚園を開きます。
大きなお皿はプールに、大きなくつでかくれんぼ。
ぐるんぱはもう寂しくありませんでした